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【014健康コラム 第10回】

このコラムでは健康に関する情報を
アメリカ在住でスクリプス研究所講師・サプリクリニック医師の出口先生に毎月執筆していただきます。

第10回は「
健康食品とエビデンス(I)」のお話です。

 

第10回 健康食品とエビデンス(I) 2003年 11月1日発行

エビデンス・ベースド・メディシン(根拠に基づく医療)という言葉を耳にしたことがありますか?
これは信頼のおける2重盲検試験*などの臨床試験で
効果があると科学的に証明された方法で医療を行うといううものです。

 アメリカでは実際の医薬品のみならず健康食品でも2重盲検試験をおこなっているものがかなりあります。
ただ問題は、健康食品の多くが単一成分でできているのではなく
いろいろな成分(未知の成分も)が混ざって効果を発揮するものが多いことです。
このことが、製品管理を非常に難しくし、会社によって同じ製品名でも効く・効かないがでてきてしまうひとつの原因となります。
一番確実なのは2重盲検試験を行った会社の製品を購入することでしょう
(細かいことをいううと難しくなるのでやめますが2重盲検試験といっても質の悪いものでは意味がありませんが。。)。

よく健康食品で科学的根拠に基づいたといって試験管の中の基礎実験の結果を掲載していることがありますが、
エビデンス(根拠・証拠)という観点からは非常に弱いものです。
試験管の中で効果のあるものの中で実際体内で同じ作用を発揮できるものはごく一部です。
そのため臨床試験は必須となります。質のいい臨床試験がなされていれば副作用に関してもある程度安心です。

健康食品はエビデンスのないものが多いため多くの医師は信用していませんでした。
日本ではエビデンスのある健康食品の一部を「特定保健用食品」(保健機能食品)として認定しています
(非常に弱い効果のものも多いのが現状ですが。。)。
ただ特保申請には、製造会社が新たに臨床試験や動物実験を行わなくてはならず費用と時間がかかります。
サプリメント系の場合薬と違って一粒あたりの単価が安く採算にあわない場合が多いため、
実際効果のある健康食品であっても申請されていない場合が多く認められます。
今後、海外の臨床試験も判断材料にしながらアメリカのように、政府や第団体がどんどん効果判定をおこなっていってほしいものです。


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