【サプリUSA 健康コラム 第4回】
サプリUSA健康コラムが2003年6月から連載されることになりました。
このコラムでは健康に関する情報をアメリカ在住のサプリクリニック医師の出口先生に毎月執筆していただきます。
第4回は「お酒と健康
」のお話です。
第4回 お酒と健康
お酒を飲む人の中で肝臓への負担を気にされる方がたくさんおられます。
お酒は肝臓で分解されるため、飲みすぎは確かに肝臓に負担をかけます。
肝臓保護作用などをもつサプリメントとしてミルクシスルがありますが、これはあくまで補助として使用してください。
サプリメントを摂っているからといって、肝臓に負担をかけれるというものではありません。
逆に「1日ワイン一杯は健康によい」という話を聞かれたことがあると思います。これは、フランスで心筋梗塞など虚血性心疾患による死亡率がイギリスの約1/4とかなり低く、フランスワインの効能だと考えられたことが発端でした。赤ワインには抗酸化作用をもつポリフェノールが多く含まれており、このポリフェノールが動脈硬化の原因となるLDLコレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化を予防していると考えられました。
ところが、フランスでは比較的最近までイギリスに比べ動物性脂肪の摂取が少なかっただけのことで、ワインは無関係との論文が掲載されフランスワインの効能自体はなんともいえなくなっています。
ただ、抗酸化剤としてのポリフェノールの効果はかなり認められてきており、今後の赤ワインの効果の動向は楽しみです。また最近、ワインのボケ予防効果が報告されていました。
また、ワインをとることでリラックスできるなら違った形でも効果があるかもしれません。
ワインと健康の話はよく聞きますが、夏の主役ビールはどうなのでしょう。
暑い日のビアガーデンいいですよね。アメリカでは日本風のビアガーデンはないので寂しい限りです。それはさておき、ボケ予防効果の臨床試験でワインのほかにビールの効果を調べた人がいるのですが、なんと、ビール党の方は飲まない人より痴呆になる確率が高くなるという結果がでています(ビールをのむと痴呆になるというわけではありません)。
お酒と痴呆に関しては最近興味深い報告が日本からもされています。
飲酒後、体内ではアルコールを分解する酵素が働きます。少量の飲酒で顔が赤くなるのは、生まれつき酵素のひとつであるアセトアルデヒドに分解酵素の働きが弱く、日本人の国民の3―4割がそうだといわれています。この赤くなる人がお酒をのみつづけると痴呆になりやすいことがわかりました。
さらに、恐ろしいことにお酒に弱い人(赤くなる人)は、強い人と比べると、1日の飲酒量が1・5合以下の人で6.0倍、1・5―3合程度だと60倍も食道がんになりやすく、3合以上の飲酒習慣だと90倍になるという報告が最近なされました。
ビールをのんですぐ赤くなる人は注意したほうがいいかもしれませんね。
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