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【014健康コラム 第9回】


このコラムでは健康に関する情報をアメリカ在住のサプリクリニック医師の出口先生に毎月執筆していただきます。

第9回は「
コレステロールはいくつがいいの?」のお話です。

 

第9回 コレステロールはいくつがいいの? 2003年 10月1日発行

コレステロールが高いとよくない、動脈硬化になるということは皆さんもご存知だと思います。それでは最適なコレステロール値はいくつぐらいなのでしょう。

私が研修医だった頃、正常値が220-230(mg/dl)までだけど200を超えると動脈硬化が進むから200を目安にといわれていました。

ところが、最近のいくつかの大規模な臨床試験により、コレステロールをさげすぎてもよくないことがわかってきました。結果を総合すると総コレステロールは200-240悪玉コレステロールと呼ばれるLDLは120−160くらいを目標にするといいようです。ただし、高血圧や糖尿病などの危険因子のある方や心臓を栄養している血管に問題のある方はもう少し低めにしたほうがいいでしょう。

コレステロールを下げる効果が期待できるサプリメントにはコレステロールの吸収を阻害するコレステリンやコレステロールの合成を阻害するポリコサノールがあります。 ポリコサノール製剤には医薬品として用いられているメバロチンやリポバスなどと同様の働きがあるため、併用は避けたほうがいいでしょう。

もともと薬をとらずにコレステロールが低い方が時々、栄養失調でしようかなどと相談にこられたことがよくありましたが、コレステロールが低めのかたはとくに気になされなくてもいいと思います。総コレステロールが極端に低い方(120-130以下)はホルモンの病気がかくれていることもあるので一度検査をうけられることをおすすめします。

先の臨床試験ではコレステロールのレベルと死亡率や癌の関係も調べられました。

 ここでも、コレステロールが200以上で240くらいまでのかたが死亡率が低いことがわかりました。

癌との関係ではコレステロールの低い人のグループに癌発生率が高いといううデータから、コレステロールが低いと癌になりやすいといっておられる方がいるようです。

ただ、これはいえないと思われます。といううのも癌ができると、コレステロールの代謝がよくなるなどして、突然コレステロールが下がることがあります。そのため、コレステロールの低い群に癌になった方々が比較的集まったのであって、コレステロールが低いから癌になったのではないでしょう。

ただ、なにも変わっていないのに突然コレステロールが低下した方は検査をうけた方がいいかもしれませんね。


バックナンバ-


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